HR2010-02
2010.05.31 萩本

デジタルカメラが一般的な機器として定着してしばらく経ちます。その間、手ぶれ補正やシーン選択、顔認識などの簡単に上手な写真が取れる機能も充実し、画像解像度もどんどん上がりました。それに伴い、メモリーカードの容量もアップして、何百枚、場合によっては千枚を超える画像が1枚のメモリーカードに収まるようになりました。
一昔前までは、容量の小さいメモリーカードがすぐにいっぱいになってしまい次の撮影ができないので、こまめに撮影済みの画像をカメラから取り出す(例えばパソコンに取り込む)のが一般的でした。でも、大容量メモリーカードでは、このような必要に迫られる事態はそれほど多くないはずです。
また、フィルムカメラとは違い、デジタルカメラの場合は画像がカメラに入ったままでも再生して見ることができます。カメラの液晶ディスプレイも大型化が進んでおり、画像閲覧環境としてそれなりに快適になってきています。そうなると、カメラで閲覧するために画像をカメラに入れておく、という使い方が生まれてくる可能性もあります。
そこで今回は、デジタルカメラに残してある画像に着目して、アンケート調査を実施してみました。
当社にいつも協力してくださるモニタ登録者の方々に、デジタルカメラのメモリーカードに入っている画像について、アンケート調査を実施しました。
18歳から72歳までの男女、全103名の方から回答をいただきました。

普段使用しているデジタルカメラのメモリーカード容量を聞いたところ、このような結果となりました。1GB、2GBのメモリーカードを使っている人が半数以上を占めており、明らかに一昔前よりメモリーカード容量は増えています。
画像1枚あたりの容量を仮に2MBだとすると、500枚〜1000枚保存できる計算になります。やはり、画像をメモリーカード内に貯め込んでおける環境が当たり前になっているようです。
一方、16MB、32MBなどの容量の少ないものから、32GBの大容量のカードを使っている人もいました。

1か月あたりの撮影枚数は、約半数が10枚以下で、90%近くの人は、100枚以内の撮影にとどまっています。
1枚のメモリーカードに500枚保存できるとすると、5か月間は画像を取り出さなくても支障はないという計算になります。

0枚という人が12名いました。これまでに撮影した画像はPCに取り込むなどして、アンケートに回答する時点では、ちょうどメモリーカード内の画像が0枚だったということでしょう。逆に言うと、それ以外の人は、何らかの画像がカメラに入っている状態だということになります。
メモリーカード内の画像は1〜200枚の人が約70%を占めていましたが、中には500枚を越える画像が入っている人もいました。最も多い回答は3000枚でした。

メモリー内にある画像がどのようなものか聞いたところこのような結果となりました。a.とb.は、たまたまこのタイミングでカメラ内に入っていたということなのであまり意味はありませんが、c.〜f.は、ユーザーが意図的にカメラ内に画像を置いているということになります。d.のように、パソコンに取り込んだ画像をカメラ側にも残す人は非常に多いことがわかりました。
e.やd.のケースでは、パソコン側からカメラのメモリーカード側に画像データをコピーする必要があり、通常のデジタルカメラ画像の管理とは異なります。わずかですが、このような操作を行うユーザーもいるようです。

メモリーカード内に入れてある理由を聞いてみました。a.のパソコンに取り込むまで一時保存が多いのは予想通りですが、それ以外の理由も意外に多いようです。b.の、デジタルカメラで画像を見るためという人は26名でした。
そのほか、友達に渡したりプリント注文するための画像データ移動手段としてデジタルカメラのメモリーカードを利用している人もいるようです。

では、どんなタイミングでメモリー内にある画像を取り出すのでしょうか。
最も多いのは「気が向いたら」でした。つまり、明確なきっかけはないということのようです。メモリーカードの容量が充分に増え、画像の取り出しについてシビアに考えなくても困らなくなってきた、ということかもしれません。

今メモリーカードに入っている画像のうち、最も新しいものと古いものの撮影時期を聞きました。新しいものについては、ほぼ全員が今年(2010年)以降のもので、人による差が少なかったので、ここでは最も古い画像に着目してみました。
数か月から1年ぐらい前の画像をカメラのメモリーカードに入れてある人はかなり多いことがわかります。現在のメモリー容量の事情から考えて順当なところでしょうか。
一方、今回の調査では、かなり以前の画像を入れている人も見つかりました。最も古いものは2003年8月ごろ撮影した画像で、実に6年8か月前ということになります。
メモリーカードに画像を入れておく理由のうち、デジタルカメラで再生して楽しむため」と回答した人たちに、さらに詳しく質問しました。

デジタルカメラで再生する目的でメモリーカードに入れてある画像は、比較的枚数の少ない(40枚以下)人たちと、かなり枚数の多い(81〜300枚程度)人たちに分かれているようです。300枚というとかなりの量なので、ちょっとした画像データバンクですね。
再生目的でメモリーカードに入れてある画像は、子供や孫、ペット、旅行の写真などが多いようです。そのような画像を自分自身で見て楽しんだり、人に見せるためにカメラに入れておくそうです。いくつか、具体的な回答例を挙げておきます。

カメラで画像を楽しむために再生頻度は、それほど多くはないようです。数週間に1回かそれ以下という回答が多く、毎日と答えた人はいませんでした。
今回の結果から、決して多くはないものの、大量の画像を長期間に渡ってデジタルカメラのメモリーカード内に入れておき、カメラで再生して楽しむ人たちがいることが確認できました。このようなカメラの利用方法は今後増えていくのでしょうか。もしそうだとすると、例えばフォトビューアー機能を充実させるなど、デジタルカメラの新たな進化のきっかけとなるかもしれません。
また、デジタルカメラ画像を持ち歩いて見返すという行動は、デジタルカメラよりも携帯電話でより顕著だと思われます。次回、機会があれば、携帯電話に対して同様の調査を実施してみたいと思います。
●最後までご覧いただき、ありがとうございました
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2010.05.31作成