HR2008-03 デジカメのアイコン 全部わかりますか?

HR2008-03

デジカメのアイコン
全部わかりますか?

2008.10.31 田村

きっかけは・・・

2年前に購入した私のデジカメ、当時は最新機種でした。でも、いつも社内で使っているデジカメよりも、ぶれてしまったり、色が白く飛んでしまったりと、何となくうまく撮れなくて、ちょっとがっかりしていました。値段も機能も良かったはずなのに。。。

きれいに撮影できる方法はないかと思いながら、デジカメをいじっていると、液晶画面にアイコンや数字がありました。撮影モードを変えると微妙に変化することもわかりました。でも、インスタントカメラをデジカメに持ち替えた私にとって、それぞれのアイコンや数字の意味はよくわからない・・・「デジカメを使っている人たちは、このアイコンたちのことをどれだけわかっているの?」と疑問に思い、実際にアンケートを採ってみました。

調査のやり方・・・

社内でユーザビリティ評価をしていないスタッフとその家族やお友だちに協力していただき、アンケート形式で実施しました。

今回の調査では、デジカメの液晶画面に使われている状態表示のことをアイコンと呼ぶことにして、複数のデジカメで実際に使われているアイコンから18個選びました。そして、これらのアイコンの名前と、使い方や効果などの説明を書いてもらいました。名前と説明のどちらか一方が正解であれば、アイコンの意味を認知していると判断しました。もちろん、取扱説明書やネットを使って調べないようにお願いしました。

選んだ18個のアイコン

マクロ 夜景モード 手ブレ補正 赤目軽減 美肌モード フラッシュ
セルフタイマー バッテリー残量 中央重点測光方式 露出補正 ISO感度 しぼり値
ピクセル 内蔵メモリー 連写 マニュアルモード ホワイトバランス 広角

回答してもらった人は・・・

20代から60代の男女44名に回答してもらいました各年代の人数や男女比は以下のとおりです。

各年代の男女比
年代 男性 女性
20代 10 5 15
30代 5 10 15
40代 2 4 6
50代 1 2 3
60代 2 3 5
      44
グラフ01

結果は・・・

アイコン毎に正解率を算出して、正解率の高いアイコンからグラフに並べてみました。

グラフ02

まず、正解率の高かったアイコンを見てみましょう。

もっとも正解率が高かったアイコンは、バッテリー残量でした。携帯電話をはじめ、ポータブルの音楽プレイヤーなど充電式の電化製品が増えてきているので、おなじみのアイコンになってきているということだと思います。

2位の手ブレ補正は、最近、デジカメのテレビCMなどでよく流れている言葉だと思います。きっと関心が高まっている機能なのでしょうね。アイコンのイメージも違和感がないのでしょう。

3位の夜景モードは、撮影シーンを選択できるデジカメには必ず付いている機能だと思います。機能自体はよく知られており、アイコンのイメージも違和感がないのでしょう。

 

4位は発行禁止、フラッシュです。フラッシュ自体は多くの人に知られていると思いますが、アイコンは意外に知られていないのかもしれません。さらに今回は発光禁止のアイコンにしたので、なおさら難しかったのかもしれませんね。

11位の広角のアイコンの正解率はもっと高いと思っていました。広角は、望遠と対で目にするアイコンだと思うので、もしかしたら、広角と望遠のアイコンを両方並べたら正解率は高かったのかもしれませんね。

では、正解率の悪かったワースト5(18位〜14位)はどうでしょう。ユーザーの正解率がもっとも低くかったのは、ホワイトバランス、中央重点測光、内蔵メモリーの3つのアイコンでした。

ホワイトバランスは、解答欄の空欄が最も多かったアイコンでした。まず、ホワイトバランスの機能はあまり知られていないのだと思います。さらに「蛍光灯」という言葉もでてこなかったので、このアイコンが蛍光灯に見えなかったのではないでしょうか。

中央重点測光も、ホワイトバランスに次いで空欄が多く見られました。

内蔵メモリーが搭載されたデジカメはまだ充分に普及していませんし、内蔵メモリーを搭載しているデジカメでもメモリーカードを挿入するとこのアイコンは表示されないので、アイコンを見る機会が少ないのかもしれませんね。

次に低かった15位の画素数と14位の絞り値のアイコンは、数字とアルファベットなので、機能を知らないと、アイコンからイメージするのは難しいかもしれませんね。

オートモードのときにも設定変更ができる機能のアイコンは、ユーザーの正解率が高い傾向にあり、反対に、マニュアルモードのときに設定する機能のアイコンは、正解率が低い傾向にあるといった感じなのでしょうか。

こんな回答もありました・・・

美肌モード

『顔が光らないようにする』(回答者曰く、皮脂でテカっているのを抑えるのだそうです。)
『星空』( 地球の上で☆がキラキラ光っているようにも見えますね。)

手ブレ補正

『終了』(「そこまで〜」というイメージですかね。)

ピクセル

『Mサイズで12枚撮影可能』(なんとなくわかる気がします。)

感想・・・

デジカメのアイコンには、ユーザーに理解されていないものもありました。理解されていない理由は、例えば、その機能を知らないからアイコンを見ても意味がわからない場合もあれば、逆に、アイコンのデザインがわかりにくいから何の機能を表しているかがわからない場合もあったようです。

今後の展開としては、携帯電話やパソコンなどのデジカメ以外の製品で今回と同様の調査を行ったり、今回とは逆に機能名と機能の説明に合うアイコンをユーザ自身に描いてもらう調査を行なうことも考えられます。


2008.10.31作成 2011.09.07フォーマット修正